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OUR APPROACH
内製化支援(外部に任せている開発の工程を、自社チームが自分で決めて作り、直し続けられる状態へ移すこと)について、ARCHECOがどう考えているかは、自社のプロダクトをラボ型開発で1年ほど回して失敗した出来事にいちばんはっきり表れています。その出来事はブログ記事「ラボ契約とは」に書きました。このページでは、記事を読まなくても分かるように要点だけをまとめ、末尾に記事へのリンクを置いています。
作る速さは外部チームで買えます。買えないのは、何を直すかを決める工程です。そこが外にある内製化は、完了しません。
内製化を進めたい会社が最初に選ぶのは、たいてい研修か、外部チームの確保です。研修は知識を入れる工程なので、受講が終わった翌月に作る対象が無ければ、そこで止まります。外部チームに任せきれば作る速さは上がりますが、決める工程が外にあるままなら、依頼から反映までの時間は変わりません。多くの内製化支援は「作る力を社内に戻す」と説明しますが、決める力と直す力をいつ戻すかまで書いたものは、ほとんどありません。
ARCHECOが大企業との共同事業で店舗向けのシフト管理SaaSを開発したときは、月ぎめで4名の席を押さえるラボ型開発でした。解約時の引き継ぎ書の表紙に店長名ではなく「未設定」と入る不具合を、出た画面ごとに依頼票で直したところ、同じ型の不具合が場所を変えて4回起きました。数えると同じ作りの場所は12件、店長名に触った依頼票は28枚、月ぎめの枠の3割が計画外の直しに消えていました。直したのは依頼票に「この値の正本はどこにあるか」の1行を足すことだけで、計画外の直しの割合は3割から1割台に下がりました。
シフト管理SaaSを、御社が外部に任せている業務システムや社内ツールに置き換えても、起きることは同じです。外部チームが見るのは依頼票に書かれた範囲だけで、正本がどこにあるかを決めるのは依頼する側の仕事です。その工程が社内に無ければ、作る手を戻しても同じ穴が場所を変えて開き続け、計画外の直しが枠を埋めます。つまり内製化で最初に社内へ戻すべきなのは、コードを書く手ではなく、何を直すかを決めて、直しの割合を月次で数える工程です。
だから、ARCHECOは
そのため、ARCHECOの内製化支援は研修から始めません。実案件を1本、自社チームと同じ席で作りながら、開発ルールの置き場所、依頼票の3欄、レビューの基準を最初の週に入れ、決める工程から順に自社側へ渡していきます。完了の判定は2つだけです。最低2人が同じ工程に触れていること、そして計画外の直しの割合を月次で測れていること。外部の比率は段階的に下げ、終わったあとは難しい部分だけ相談できる相手として残ります。
「内製化を進めたい」で最初に選ばれるのは、たいてい研修です。ところが研修は知識を入れる工程で、受講が終わった翌月に作る対象が無ければ、そこで止まります。逆に外部チームに任せきると速くはなりますが、決める工程が外にあるままなので、依頼から反映までの時間は変わりません。ARCHECOが大企業との共創で現場にアプリを入れた案件では、3日間の実装が従来の見積もりなら15〜25人月に相当した一方、同じ日の利用は0件でした。止めていたのは技術ではなく、印刷物の配置と決裁の予定表です。作る速さだけを内側に取り戻しても、決める速さと直す速さが付いてこなければ、内製化は完了しません。知識を入れる生成AI研修、外部チームを使うGlobal AI Labと、内製化支援は別の仕事です。
実案件を1本、自社チームと一緒に作ります。研修を先にせず、対象の業務を1つ選び、AI駆動開発の型(開発ルールの置き場所、依頼票の3欄、レビューの基準)を入れながら動くものを作り、途中で決める工程から順に自社側へ渡していきます。内製化が完了したと判定する条件は2つに絞ります。最低2人が同じ工程に触れていること、そして計画外の直しの割合を月次で測れていること。ARCHECOが自社のラボ型開発で依頼票に「正本」の欄を1行足したところ、計画外の直しは3割から1割台に下がりました。この型をそのまま自社チームに移します。外部の比率は段階的に下げ、終わったあとは難しい部分だけ相談できる相手として残ります。
手元に残るのは、動く実案件1本と、それを自社だけで直し続けるための型です。開発ルール、依頼票の書式、レビューと計測の基準、作ったものの置き場所、引き取る人の実名が入った引き継ぎ表。ARCHECOは自社AIプロダクトのAgenicをバイブコーディングで本番運用まで構築し、ダッカの開発センターでラボ型のチームを運用してきました。「作らせる」側で得た型を「渡す」形に組み替えたのが、この内製化支援です。速さの証明は人月の削減額ではなく、障害報告から復旧報告までのタイムスタンプで残します。
"内製化とは?メリット・デメリットと外注との判断基準5つ"記事を読む
"ラボ契約とは?ラボ型開発のメリット・デメリットと請負との違い"記事を読む
"生成AIの導入手順|7ステップと課題・社内体制の決め方"記事を読む

01
STEP 01
外注している工程と、決める人が社内にいるかを見える化します。変更の頻度・量・専門性・範囲・コア事業かの5軸で内製に寄せる工程を選び、実案件を1本決めます。引き取る人の実名と日付が入らない範囲は対象にしません。
Method
外注工程の棚卸し
内製・外注の判定5軸
引き取り表(実名・分数・日付)
Output
内製化の対象工程マップ
最初の1本の定義書
自社チームと同じ席で1本を作ります。開発ルールの置き場所、依頼票の書式、レビューの基準を最初の週に決め、書く工程はAIに、決めて疑う工程は自社側が持つ分担で進めます。中間成果物より、動くものを先に出します。
Method
AI駆動開発の3レベル判定
開発ルールの整備
依頼票の3欄
ペア実装とレビュー
Output
動く実案件1本
開発ルールと依頼票の書式
決める工程から順に自社側へ渡し、外部の比率を段階的に下げます。計画外の直しの割合と、障害報告から復旧までの時刻を月次で記録し、型が自社だけで回っているかを数字で確かめます。
Method
決める工程の先行移管
手戻り率の月次計測
タイムスタンプの記録
外部比率の段階的削減
Output
移管計画
手戻り率と復旧時間の月次記録
最低2人が同じ工程に触れ、作ったものが1か所の置き場所に登録され、棚卸しが月1回回っていれば完了です。以後は難しい部分だけ相談できる相手として残り、必要なときだけ入ります。
Method
完了判定(2人・置き場所・棚卸し)
引き継ぎ表の作成
月額顧問への切り替え
Output
完了判定書
引き継ぎ表と棚卸しの運用手順
PROOF
内製化で効くのは費用の削減額ではなく、変更が反映されるまでの時間と、自社だけで直し続けられるかです。ここに並べたのは、自社事業と共創案件で実際に出た数字です。
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CASE STUDIES
CASE TYPES
内製化支援の実績は、自社事業を少人数で内製してきた経験と、大企業との共創で自社チームに近い形で現場にプロダクトを入れてきた経験の2本立てです。守秘の範囲で、業種と類型だけを並べています。
ABOUT INSOURCING SUPPORT
内製化支援を検討している段階の方に向けて、内製化という言葉の輪郭、支援の型、進め方、費用の決まり方、会社の選び方までを整理しました。ARCHECOに依頼しない前提で読んでも、比較の物差しとして使えるように書いています。
内製化とは、外部に発注していた開発や業務を、自社の内側で行うように切り替えることです。内製化支援は、その切り替えを外部から手伝う仕事です。ただし検索上位10本を読むと、研修を売る会社、チームを貸す会社、ツールを売る会社が同じ看板の下に混ざっています。まず言葉と型を分けます。
内製化とは、これまで外部に委託していた業務を、自社の中で行うように切り替えることです。システム開発、運用保守、広告運用、制作など、外に出していたものを内側へ戻す取り組み全般を指します。ほぼ同義で使われるインハウスは、広告・制作・デザインの領域で「社内に機能を持っている状態」を指すことが多く、内製化は「外注していたものを戻す過程」を指す言葉です。読みが同じ内省化は、自分を振り返る「内省」から来た別の言葉で、ほとんどが変換違いです。実務で効くのは範囲の取り方です。内製化と呼ばれているのは、作る工程だけでなく、決める工程と直す工程を自社に持つことです。上位10本のうち定義を独立した見出しで書いているのは3本で、いずれも「自社で開発・運用できる体制」までで止まっています。ARCHECOはここに「決める・直す」を足して定義します。
検索上位10本の会社を型で分けると3つになります。研修型は、AWSなどの技術研修や資格取得を提供する型で、助成金と組み合わせて売られます。チーム提供型は、スクラムマスターやテックリードを客先のチームに入れて一緒に開発し、段階的に役割を移す型です。ツール提供型は、ローコード基盤や業務プラットフォームを提供し、その上で作れるようになるまでを支援デスクで手伝う型です。上位10本中7本が、特定のクラウドかツールを前提にしています。どの型が合うかは、いま社内に「作れる人」「決められる人」のどちらが欠けているかで決まります。決められる人が欠けている場合、どの型を入れても埋まりません。ARCHECOの内製化支援はチーム提供型に近いですが、チームを貸すのではなく、実案件を1本作りながら決める工程を先に渡す点が違います。
読者が重なる3つのサービスを、最初に分けておきます。研修は、知識を入れる工程です。受講が終わった翌月に作る対象が無ければ、そこで止まります。ラボ型開発は、月ぎめで外部チームの席を確保し、要件をそのつど渡す契約です。速くはなりますが、何を作るかを決めるのは発注側のままで、渡す仕事を作り続けられる人が社内にいないと、確保した時間は待ち時間になります。内製化支援は、この2つの間にあります。実案件を1本一緒に作りながら、決める工程から順に自社へ渡し、終わったときに自社だけで直し続けられる状態にする仕事です。上位10本のうち、研修と支援の線引きを書いているページは1本もありません。頼む前に「終わったとき手元に何が残るか」を一文で確かめてください。知識か、外部チームか、自社で回る型か。答えが違えば別の仕事です。
| 型 | 何をする工程か | 決める工程はどこにあるか | 終わったとき手元に残るもの |
|---|---|---|---|
| 生成AI研修 | 知識を入れる工程 | 発注側のまま | 知識(受講後に作る対象が無ければ止まる) |
| ラボ型開発 | 月ぎめで外部チームの席を確保し、要件をそのつど渡す | 発注側のまま(渡す仕事を作る人が要る) | 外部チームの席(作る人が居ないと待ち時間になる) |
| 内製化支援(ARCHECO) | 実案件1本を一緒に作りながら型を渡す | 途中で、決める工程から順に自社へ | 動くもの1本と、自社だけで直し続けられる型 |
一般には、ノウハウの蓄積、迅速で柔軟な対応、コスト削減の3つが挙がります。実務で実際に効くのは、変更1件あたりの時間が縮むことです。見積もり、発注、検収の手続きが要らなくなり、小さな変更をその日のうちに反映できます。効くのは「1件あたりは小さいが、頻繁に起きる変更」で、大きな改修は外注でも段取りの中に収まります。もう1つは、他社で何が起きたかを知っている人が入ることで、同じ失敗を踏む回数が減ることです。1人に依存した体制の脆さ、切り替え期間の重複費用、作る工程だけを戻して決める工程が外に残る失敗は、経験した側なら先に言えます。ARCHECOが得たのは、自社のラボ型開発で計画外の直しが月ぎめの枠の3割を占めていた記録と、それを依頼票1行で1割台まで下げた記録です。この型を最初から入れて始められることが、支援を受ける実利です。
決裁の速度は上がりません。ARCHECOが大企業との共創で現場にアプリを入れた案件では、3日間の実装が従来の見積もりなら15〜25人月に相当した一方、同じ日の利用は0件でした。アプリは動き、決済も通っていました。止めていたのは、QRコードを刷った印刷物が現場に置かれていないこと、置く場所が空かないこと、決裁の予定表が空かないことで、どれもコードでは解けません。作る工程を速くすると、遅さは作る工程の外へ移動します。内製化支援で速くできるのは作る・決める・直すの3工程までで、その外側にある現場の配置や稟議は、発注側が引き取る仕事として残ります。上位10本のうち、この論点を独立した見出しで書いているページはありませんでした。始める前に「速くなったあと、次に何が遅くなるか」を表に書き出しておくと、投資対効果の議論が変わります。
上位10本のうちメリットを独立した見出しで書いているのは4本で、並ぶ項目はスピード・ノウハウ・コストの3つで揃っています。ここでは同じ3つを実務の条件付きで言い直し、デメリット側で見落とされている点と、内製か外注かの判断基準を足します。
見積もり、発注、検収の手続きが要らなくなるため、依頼から反映までの時間が縮みます。ここで測るべきなのは開発期間ではなく、変更1件あたりの時間です。外注なら「見積もり→発注→反映」、内製なら「着手→反映」で、差が出るのは頻繁に起きる小さな変更です。ただし条件があります。作る工程だけを内製にして、決める工程が外にあるままだと、この時間は変わりません。ARCHECOは、内製化の効果を人月の削減額ではなく時刻の記録で示します。現場からの障害報告から復旧報告まで31分、外部の規約で機能が丸ごと使えなくなってから代替設計に差し替えるまで12分。報告時刻と復旧時刻の差は、後から書き足せない証拠になります。
外注では判断の過程が委託先に残り、内製にすると「なぜそうしたか」が社内に残ります。上位4本が揃って挙げる項目ですが、条件が抜けています。自動的には残りません。書き残す手順を決めていないと、担当者1人の頭の中に溜まるだけで、その人が抜けた日に外注していたときより悪くなります。残す形は文書より仕組みのほうが効きます。開発ルールを1か所に置く、依頼票に「この値の正本はどこか」を書く欄を持つ、作ったものを登録する棚を1か所に決める。ARCHECOが自社のAI駆動開発で使っているのはこの3つで、人が入れ替わっても票と棚の形は残ります。
委託費には作業そのものの費用に加えて管理費や中間マージンが含まれるため、継続して一定量の仕事があるなら内側に持つほうが安くなります。境目は件数です。月に何件発生しているかを数えてから判断してください。そして比較の表には、必ず切り替え期間の行を入れます。採用しても、自社の業務を理解して動けるまでには時間が要り、その間は外注も並行して続くので費用は一時的に増えます。この重複期間を計画に入れていない見積もりが、いちばん多い失敗です。この行を入れずに比べた試算は必ず内製が有利に出ます。上位10本のうち、重複期間に触れているページはありませんでした。年額で、重複期間を含めて並べてください。
上位10本のうちデメリットを書いているのは3本で、人材の確保・育成の難しさと属人化が挙がります。実務で条件にすべきなのは「最低2人が触れる状態」です。1人で回っているうちは、内製化が完了したとは言えません。1人抜けるとその業務が止まり、外注より脆い体制になるからです。もう1つ、外注では請求書という形で見えていた費用が、内製にすると人件費の中に溶けます。工数を記録していないと、内製化が得だったのかを後から検証できません。あわせて、専門性が高く変化が速い領域を全部内側に抱えると、自社の事例しか見ない担当者は数年で古い作り方のまま取り残されます。難しい部分だけ相談できる外部の相手を残しておくほうが、実務では止まりにくくなります。
判断の軸は5つです。コストの比較(継続して量があるか)、業務の継続性・頻度(毎週・毎月あるか)、難易度・専門性(自社の業務知識のほうが効くか、外の知見が要るか)、内製化する範囲(決める工程と直す工程か、大規模な構築か)、コア事業かどうか。最終判断は5番目で、競争力の源になっている業務は、安くても外に出さないという判断があり得ます。上位10本のうち3本が「すべてを内製化する必要はない」と書いており、同意します。ハイブリッドの線はどこに引くか。ARCHECOは「作れるかどうか」ではなく、「AIや外部ができなかった作業を引き取る人が、社内と社外のどちらにいるか」で引きます。対象業務の選定、ガイドライン、社内教育、運用・改善は業務を知っている側にしか担えず、外に出せるのはツール選定と接続の開発だけです。
上位10本のうち工程を書いているのは5本で、順序はどこも「現状把握→目的とスコープ→体制→段階的な実装→運用」で揃っています。ここでは同じ順序に、各段階を終えてよい条件を足します。ARCHECOでは、この工程を半年を目安に組みます。
最初に、いま何をアウトソーシングしているか、委託先、費用を可視化します。ここまでは上位5本と同じです。次に目的を1つに絞ります。コスト削減か、スピードか、ノウハウの蓄積か。3つ全部を掲げると、判断が割れたときに決められなくなります。範囲は「この業務は内製」ではなく「この工程は内製」まで下ろします。いちばん先に内側へ戻すべきなのは、決める工程です。作る工程だけを内製にすると、決める工程が外にあるままで、待ち時間は変わりません。この段階を終えてよい条件は、対象の実案件が1本に決まり、その案件で「誰が何を決めるか」が社内の実名で書けていることです。
採用するのか、社内から異動させるのか、委託先から引き継ぐのか。育成にかかる期間と、その間の外注費を含めて見積もります。体制の条件は、最低2人が同じ工程に触れることです。あわせて、AIや外部ができなかった作業を誰が引き取るかを、着手前に3つの欄で埋めます。引き取る人の実名(役割名は不可)、引き取りにかかる分数(実測ベース)、引き取る日付(予定表に入る日)。ARCHECOが個別指導塾の採用業務に生成AIを入れた案件では、動くところまで1日で1,529行が出来た一方、人がやる作業が6件残り、引き取り手が決まっていなかったため半年近く本番で1回も通りませんでした。3欄が埋まらない範囲は、対象から外します。
研修を先にせず、選んだ1本を自社チームと同じ席で作ります。最初の週に決めるのは3つです。開発ルールの置き場所(AIに渡す前提と禁止事項を1か所に書く)、依頼票の書式、レビューの基準。書く工程はAIに任せ、決めて疑う工程は自社側が持ちます。AI駆動開発には3つのレベルがあり、個人がAIに補助させる段階、チームで共通ルールと成果物の型を持つ段階、仕様が機械可読な形で存在する段階の順に進みます。内製化で目指すのは2段階目で、1段階目のツール配布で止まると、作った人しか直せない状態が生まれます。注意点は、AIが失敗を失敗として報告せず「動きました」と返すことがある点です。判定をAIに戻さず、機械的な検査か人のレビューに固定します。この段階を終えてよい条件は、動くものが1本あり、自社側がその案件の依頼票を自分で書けていることです。
一度に全てを内製化するのではなく、優先順位に沿って外部の関与を段階的に減らします。上位5本と同じ順序ですが、減らしてよいかの判定を数字で持ちます。1つは計画外の直しの割合です。新しく作る票と直しの票を分けて数えるだけで、月ぎめの枠のうち何割が直しに消えたかが出ます。ARCHECOの自社ラボ型開発では最初の月に3割で、依頼票に「正本」の欄を足してから6か月で最も高い月でも13%に下がりました。もう1つは障害報告から復旧報告までの時刻です。この2つを自社で月次に記録できていれば、外部の比率を下げても判断ができます。記録が外部にしか無いうちは、比率を下げてはいけません。
上位10本のうち完了に触れているのは2本で、「全てのアウトソーシングを内製化し、問題なく業務が遂行できる体制が整ったら完了」とあります。もう少し具体的に置きます。完了の条件は、最低2人が同じ工程に触れていること、作ったものが1か所の置き場所に登録されていること、計画外の直しの割合と復旧時間を自社で記録できていることの3つです。完了後に増える仕事が1つあります。棚卸しです。使われなくなった道具が棚に残ると探す邪魔になるので、月1回、使われていないものを棚から下ろします。完了後の外部は、難しい部分だけ相談できる相手として残します。完全に切り替えるより、この形のほうが実務では止まりにくくなります。
| 完了条件 | 確かめ方 | 未完了のサイン |
|---|---|---|
| 最低2人が同じ工程に触れている | 同じ工程を触れる人を実名で2人挙げられるか | 1人で回っている(外注より脆い体制) |
| 作ったものが1か所の置き場所に登録されている | 「作ったら、ここに置く」の棚が1か所に決まっているか | 同じものを3部署が別々に作り、異動で止まる |
| 計画外の直しの割合と復旧時間を自社で記録している | 新規と直しの票を分けて数え、報告・復旧の時刻を月次で残す | 記録が外部にしか無い(比率を下げてはいけない) |
| 完了後:月1回の棚卸し | 使われていないものを月1回、棚から下ろしているか | 使われない道具が棚に残り、探す邪魔になる |
上位10本のうち料金に触れているのは5本で、「個別見積」「プランの下限額」「月額の目安」「助成金で最大75%削減」に分かれます。金額そのものより、金額を動かしている変数を見たほうが比較できます。
内製化支援の契約は、大きく3つに分かれます。研修型は受講人数と日数で決まる単価型で、厚生労働省の人材開発支援助成金の対象になることがあります。支援デスク型は月額の定額で、月間の対応時間に上限が付きます。伴走型は準委任の月額で、期間と人数で決まります。上位10本のうち契約形態に触れているのは2本で、うち1本は「初期のコンサルティングは準委任、製品開発は請負を組み合わせる」と書いています。ARCHECOの内製化支援は準委任の月額を基本に、①実案件併走型は期間契約、②ラボ型移管型は月額の継続、③市民開発統制型は設計を受託で、運用を月額顧問で持つ形です。どの型でも、完成の責任を誰が負うかは契約書の条文で確かめてください。
| 契約形態 | 費用の決まり方 | 金額を動かす変数 | 確かめること |
|---|---|---|---|
| 研修型 | 受講人数と日数で決まる単価型 | 受講人数、日数 | 助成金の対象か。受講後に作る対象があるか |
| 支援デスク型 | 月額の定額(月間の対応時間に上限) | 月間の対応時間 | 対応時間の上限がどこか |
| 伴走型 | 準委任の月額 | 期間、人数 | 完成の責任を誰が負うか(契約書の条文) |
| ARCHECOの内製化支援 | 準委任の月額(①期間契約/②継続/③受託+顧問) | 戻す工程の数、並走する人数、外部比率を下げる速さ | 自社側に最低2人を確保できるか |
内製に戻す工程がいくつあるか、自社側で並走できる人が何人いるか、外部の比率をどの速さで下げるか。この3つで金額はほぼ決まります。とくに2つ目が効きます。自社側に最低2人を確保できないと、渡す相手がいないので期間が延び、費用も増えます。1つ目は「業務」ではなく「工程」で数えてください。作る・決める・直すのどれを戻すかで、必要な支援の中身が変わります。ARCHECOでは見積もりの前に、この3つの答えを発注側と一緒に決めます。ここが決まっていない見積もりは、どの会社のものでも比べられません。
「内製化すると安くなるか」は、金額ではなく2つの変数で決まります。1つは変更の件数です。人件費は仕事量にかかわらず発生するため、月に何件の変更が継続して発生しているかが読めないうちに人を抱えると、単価は下がっても総額は上がります。もう1つは切り替え期間の長さです。この期間は外注費と人件費が重複し、ここを入れずに比べた試算は必ず内製が有利に出ます。比べる表には、直接の費用、重複期間の費用、変更1件あたりの時間、止まったときの復旧を誰の体制で吸収するか、の4行を置き、年額で並べてください。上位10本のうち1本が内製・外注・ハイブリッドの比較表を持っていますが、重複期間の行はありません。ARCHECOはこの表を無料の内製化診断で一緒に埋めます。
削って良いのは、研修の日数と、報告資料の作り込みです。削ってはいけないのは、一緒に作る実案件そのものと、レビューの回数と、記録です。実案件を削ると、知識は入っても作る対象が無くなり、受講後に止まります。レビューを削ると、AIが「動きました」と返したものがそのまま本番に入ります。記録を削ると、内製化が得だったのかを後から検証できなくなります。予算が限られているなら、対象の工程を1つに絞って回数と記録を保つほうが、工程を広げて回数を減らすより結果が出ます。
ARCHECOでは、内製に戻す工程の数と自社側の人数によって変わるため、定額での提示はしていません。無料の内製化診断で、いまどの工程が外にあり、どこから戻すべきかを見立ててから概算をお出ししています。
上位10本のうち選び方を独立して書いているのは1本だけで、その軸は「構造設計・再現性・ナレッジ移譲」の3つでした。同意したうえで、契約前に確かめられる形に言い直し、あまり書かれていない3つを足します。
作れる人がいないのか、決められる人がいないのか、作れる人は増えたが置き場所が無いのか。この3つで頼む型が変わります。作れる人がいない段階に研修型を入れると、受講後に作る対象が無くて止まります。決められる人がいない段階にチーム提供型を入れると、渡す仕事を作れず、確保した時間が待ち時間になります。作れる人が増えた段階で統制を後回しにすると、同じものを3部署が別々に作り、作った人の異動と同時に止まります。提案の場で「うちはどの段階だと見ていますか」と聞くと、相手が段階を見ているか、自社のメニューを売っているかが分かります。
提案の最初の工程が研修か、実案件かを見てください。研修から始める提案は、受講後の作る対象が決まっていないことが多く、決まっていないまま受講が終わると止まります。実案件から始める提案なら、その案件で「誰が何を決めるか」を社内の実名で書けるかを確かめます。書けなければ、まだ支援を入れる段階ではなく、社内で対象を決める段階です。ARCHECOは、実案件が1本決まるまで研修を提案しません。市民開発の場合も、説明会10回より、最初の1本を一緒に作る伴走のほうが定着します。
上位1本が挙げる3視点のうち、いちばん確かめにくいのがナレッジ移譲です。「ドキュメントを整備します」「OJTで移転します」は、どの会社も書きます。契約前に確かめられるのは、移譲の道具が何かです。ARCHECOの場合、道具は3つです。開発ルールを1か所に書いた文書、依頼票の書式(正本・同じ型がある場所・過去分の3欄)、計画外の直しの割合と復旧時間の月次記録。人が入れ替わっても、票と記録の形は残ります。「引き継ぎ資料をもらう」では回りません。資料を読んでも判断はできるようにならないからです。相手に「終わったとき、自社の誰がどの票を書いていますか」と聞いてください。
上位10本中7本は、AWSか特定のローコード基盤を前提にした内製化支援です。それ自体は悪くありません。基盤が決まっているなら、その基盤に詳しい会社に頼むのが近道です。確かめるべきなのは、基盤の選定が自社の判断か、支援会社の販売都合かです。ローコードで内製化の範囲を広げるのは現実的な入口ですが、作った人しか直せない状態が生まれやすく、基盤の契約が切れると作ったものごと動かなくなります。ARCHECOは特定の基盤を売っていません。生成AIで作る範囲が広がった今、基盤より先に決めるべきなのは、作ったものの置き場所と、直せる人が2人いるかです。
契約の終わりが「研修の修了」なのか「納品」なのか「自社で回っている状態」なのかを、契約書の成果物欄で見ます。あわせて、契約終了時の引き継ぎ範囲と、成果物の権利の帰属を開始時に決めておきます。後から変えられません。ラボ型や伴走型の場合、支援会社にとっては契約が続くほど売上が続くので、放っておくと終わりません。契約の更新時に「今回で何を引き取るか」を必ず1つ決めるのが実務では有効です。ARCHECOは完了の条件を3つ(2人・置き場所・記録)に固定し、揃った時点で外部の比率を下げます。
目的の優先順位(コスト・スピード・ノウハウのどれを先にするか)、対象の実案件1本、自社側で並走する2人、引き取る人の実名、予算と期間の上限。この5つを決めずに依頼すると、最初の1〜2か月がその整理に消えます。外部の時間を使って社内調整をすることになるので、いちばん高い使い方になります。とくに「自社側の2人」は、依頼前に確保できるかを確かめてください。確保できなければ、内製化は先送りしたほうが安全です。1人で回す内製は、外注より脆い体制です。
「内製化支援」で検索する人の手元には、実際にはシステム開発の内製化、DX内製化、AI内製化という別の課題があります。上位10本もこの3つで分かれていて、混ぜると進め方を誤ります。共通するのは、作る力より先に、決める工程と置き場所を内側に持つことです。
システム開発の内製化で上位に並ぶのは、内製化チームの構築、アジャイル導入、テックリードの技術相談、リファクタリング支援です。どれも「作れるチーム」を作る支援で、同意します。順番だけ変えます。作る工程を先に戻しても、決める工程が外にあるままだと待ち時間は変わりません。何を作るか、どの順で作るか、どこまでできたら完了かを決められる人が社内にいるかで成否が決まります。生成AIで作る工程の時間が短くなった結果、速さの制約は作る工程から決める工程と現場へ移りました。だから、システム開発の内製化で最初に戻すのは、要件を決める工程と、動かしながら直す工程です。
DX内製化は、単なる自社開発とは異なります。上位2本が揃って書くとおり、システムを作ること自体が目的ではなく、継続的に改善できる仕組みと人材を社内に残すことが目的です。外部ベンダーに作ってもらって使っているだけなら、形式上は自社開発でもDX内製化ではありません。ここに足すのは、改善サイクルを回すための道具です。現場の要望が出てから反映されるまでの時間を測ること、作ったものを登録する棚を持つこと、月1回の棚卸しを運用に組み込むこと。上位の事例が「半年で業務自動化を内製化」「3か月で非IT社員が10本以上のアプリを開発」と書くとき、その後に棚が無ければ、10本は1年後に誰が作ったか分からない10本になります。DX内製化の判定は本数ではなく、直し続けられているかで見てください。
AI内製化には3つのアプローチがあります。ゼロから独自のAIシステムを構築する自社開発、既存のSaaSや生成AIツールを導入して社内で運用する内製運用、外部の技術支援を受けながら業務に合わせてカスタマイズするカスタム活用です。上位1本の整理に同意します。ここに足すのは、AIで「作る」側の内製化です。AI駆動開発は、AIにコードを書かせることではなく、設計・実装・テスト・運用の輪をAI前提で組み直すことで、個人補助・チームの共通ルール・機械可読な仕様の3レベルに分かれます。上位が障壁に挙げるAI専門人材の不足は、作る工程がAIに移ったぶん軽くなりました。重くなったのは、AIができなかった作業を引き取る人と、生成されたものを疑う人を社内に置くことです。ARCHECOは自社AIプロダクトのAgenicをこの型で本番運用まで作っており、その型を渡します。
市民開発とは、情報システム部門やベンダーに頼らず、現場の非エンジニアが自分の業務のためのツールを自分で作ることです。生成AIで、裾野は「表計算が得意な人」から「日本語が書ける人」まで広がりました。上位10本のうち3本がノーコードによる非IT人材の活用を挙げており、同意します。足すのは順序です。ARCHECOが社内で作る力(ツールと権限)を先に配ったとき、同じ議事録要約の仕組みを3部署が別々に作り、作った人の異動と同時に止まりました。原因は、作ったものの置き場所を配っていなかったことです。直したのは1か所で、会社共通の知識・案件・道具・個人の4階層の棚を1つ決め、「作ったら、ここに置く」の1行だけをルールにしました。公認の置き場所の内側で作れば市民開発、外側で作ればシャドーITです。配る順序は、置き場所、作る力、引き継ぎの型、月1回の棚卸しです。
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このサービスで使う開発手法・契約モデル・技術方式です。


FAQ
ご相談の前によくいただく質問です。解決しない点はお気軽にお問い合わせください。
01
読みは同じですが別の言葉です。内省化は自分の考えや行動を振り返る「内省」から来た表現で、業務の文脈ではほとんど使いません。内製化は「製造」の製で、外部に発注していた開発や業務を自社の内側で行うように切り替えることです。検索や社内文書で「内省化」と書かれている場合、ほぼ内製化の変換違いです。内製化支援と言うときの内製は、作る工程だけでなく、決める工程と直す工程を自社に持つことを指します。
02
システムの開発・運用・改修を、外部ベンダーではなく自社の人員で行うように切り替えることです。要点は「作れるようにすること」だけではなく、何を作るかを決める工程と、動かしながら直す工程を自社に持つことです。作る工程だけを内製にして決める工程が外にあるままだと、依頼から反映までの時間は変わりません。ARCHECOの内製化支援は、この決める工程から先に自社へ戻します。
03
メリットは、外注コストの削減、迅速で柔軟な対応、品質の安定、ノウハウの蓄積、セキュリティの強化、人材育成の6つです。デメリットは、初期コスト、育成の時間、人材の流出、費用が人件費に溶けて見えなくなること、手が回らず業務が止まること、専門領域で技術の幅が狭くなることの6つです。実務でいちばん多い失敗は、切り替え期間に外注費と人件費が重複する分を見積もりに入れていないことで、この期間を入れずに比べた試算は必ず内製が有利に出ます。
04
研修は知識を入れる工程で、内製化支援は実案件を作りながら型を渡す工程です。研修から始めると、受講が終わった月に作る対象が無くて止まります。順番としては、作る対象を1本決めてから研修を挟むか、実案件の中で必要になった知識をその場で入れるほうが定着します。ARCHECOは生成AI研修を別のサービスとして持っており、内製化支援と組み合わせる場合は、研修の前に置き場所と対象の1本を用意します。
05
内製に戻す工程の数、自社側で並走できる人数、外部の比率をどの速さで下げるかの3つで決まるため、定額では提示していません。とくに2つ目が効きます。自社側に最低2人を確保できないと、期間が延びて費用も増えます。まず無料の内製化診断で、いまどの工程が外にあり、どこから戻すべきかを見立てたうえで、概算をお出しします。外注を続けた場合との比較は、切り替え期間の重複費用を含めた年額で並べます。
06
受けられます。ただし条件があります。作る工程はAIに任せられる範囲が広がった一方で、決める工程と、AIができなかった作業を引き取る工程は人にしか担えません。引き取る人の実名と日付が入る範囲から始めます。非エンジニアがAIで作る場合は、作る力より先に置き場所を配り、作ったものを登録する棚を1か所に決めてから広げます。
07
2つの条件で判定します。最低2人が同じ工程に触れていること、そして計画外の直しの割合と障害からの復旧時間を自社で月次に記録できていること。1人で回っているうちは、外注していたときより脆い体制です。数字が自社で取れていれば、外部が抜けても判断ができます。ARCHECOはこの2条件が揃った時点で外部の比率を下げ、以後は難しい部分だけ相談できる相手として残ります。
08
ゼロを目指す必要はありません。判断の軸は、変更の頻度、量、専門性、内製化する範囲、コア事業かどうかの5つで、専門性が高く変化が速い領域を全部内側に抱えると、数年で古い作り方のまま取り残されます。決める工程と直す工程を自社に持ち、大規模な構築や特殊な技術は外に残す形が、実務では止まりにくい体制です。「内製化率◯%」を目標にすると、外に出したほうが安く速い業務まで戻すことになります。
Plans
受託開発(1年以内のカスタム開発)、代理出産型プロフィットシェア(ARCHECOが事業運営を主導、無償保証・サービス譲渡確約付き、2〜3年計画)、ジョイントベンチャー(双方が資本出資し事業体を共同設立、2〜3年計画)、スウェットエクイティ(労働力を株式として投下)。事業フェーズとリスク許容度に合わせて、最適な契約形態を設計します。どの契約を選んでも、事業を当てることへのこだわりは変わりません。
Plan 01
ARCHECOのソリューションライブラリと自律型AI開発エージェントを活用し、1年以内でカスタムシステムを構築・納品します。AI戦略策定からAgentic RAG構築、業務特化型プライベートSaaS開発、UX/UIデザインまで、事業に必要な全工程を一気通貫で実行します。

Plan 02
ARCHECOが事業の企画・開発・運営を主導し、2〜3年計画で事業を立ち上げます。無償保証、サービス譲渡確約、採用代行を含むリスク軽減策をセットで提示。事業が黒字化して初めてARCHECOの収益が発生するプロフィットシェア構造により、全員が事業の成功だけに集中します。

Plan 03
クライアント様とARCHECOが資本を出し合い、新たな事業体を共同設立します。双方からの人材出向・採用により、独立した組織として事業を推進。既存事業のルールや予算制度に縛られない「出島」として機能し、スタートアップと同等のスピードと柔軟性で意思決定を行います。

いまどの工程が外部にあり、どこから自社へ戻すべきかを無料で診断します。研修の提案ではなく、最初に一緒に作る1本と、引き取る人が誰になるかを具体的にお返しします。
※弊社のリソース状況によってはお受け出来ないことがございます。