
Service 03
MVP開発
新規事業の最小の製品で、顧客の行動を確かめる
WHAT IT IS
MVP開発とは
MVP開発とは、顧客が使い続けるか、料金を払うかを確かめるために、必要な機能だけを備えた最小の製品を作って市場に出すことです。ARCHECOは作る前に、顧客の何を確かめるかと、作らない機能を決めます。
- 必要な機能だけを作っても、完成させるだけでは顧客に使われるかは分かりません。
- 実際の顧客に届け、使い続けるか、料金を払うかという行動を測ります。
- 行動をもとに、続ける・変える・やめるを判断します。結果を次の開発に戻すところまでが検証です。
CAUTION
「小さく作れば検証できる」は、注意が必要です
機能を減らすだけでは、何が分かれば次に進めるのかが決まりません。作る前に、確かめたいことと、どんな利用行動で判断するかを決めます。載せた機能の品質まで落とすと、不具合への反応なのか、製品の価値への反応なのかを区別できません。
- 小さく作っても、どんな行動が起きたら次に進むのかを決めていないと、結果を都合よく解釈してしまいます。
- 作る前に、確かめたいことと判断の基準を決めます。継続利用や課金など、顧客の行動で確かめます。
- 基準と結果を比べて次を決めます。機能の数は絞っても品質は落とさず、不具合への反応と価値への反応を混ぜません。
スクロールして続きを読む
WHY ARCHECO
自社の事業で、作っては削ってきました

MVPは「機能を減らした製品」と受け取られがちです。大事なのは減らすことではなく、顧客の行動を見て次に作るものを決めることです。ARCHECOは自社プロダクトで、使われなかった機能を削り、作り直しながら事業を続けてきました。
公開して、使われ方を見続けている
自社の訪日旅行者向けAIアプリを、企画から開発・ストア公開・商用運用まで手がけました。作って終わるのではなく、利用者に届けた後も運営する経験があります。
作り直す余地を、計画に残している
自社プロダクトでは、利用されなかった機能を削りながら作り直してきました。自社のAI開発ツールで作る工程を短くし、同じ予算で試せる回数を計画に組み込みます。

Solution Flow
プロジェクトの進め方
01
STEP 01
確かめる仮説を決める
「誰が、どんな場面で、何に困っていて、お金を払ってでも解決したいか」を一文の仮説に書き出します。そのうえで、製品を使った顧客のどの行動を見れば仮説が当たったと言えるか(登録、2回目の利用、課金など)を決めます。続ける・直す・やめるの基準も、作り始める前に置きます。
Method
顧客への聞き取り
仮説の書き出し
行動指標の選定
Output
事業仮説
検証する行動指標
判断の基準
作らない範囲を決める
思いついた機能をすべて並べ、仮説の検証に要るものと要らないものに分けます。ログイン、管理画面、決済などは、既存のサービスや手作業で代えられないかを先に考えます。残った機能だけを画面一覧と要件にまとめ、作る範囲を決めます。
Method
機能の洗い出し
代わりの手段の検討
動く画面での確認
Output
作る範囲と作らない範囲
画面一覧
要件定義
最小の製品を作る
仮説の検証に必要な体験だけを実装し、実際の顧客が使える形で届けます。見た目の作り込みより、登録から目的の行動までが途切れずにつながることを優先します。行動を測る仕組みも、この段階で組み込みます。期間は範囲で決まり、個別に提示します。
Method
設計と実装
計測の組み込み
動作の確認
Output
動く最小の製品
行動を測る仕組み
最初の顧客の行動を見る
最初の顧客に製品を届け、登録・利用・課金・継続・離脱を記録します。「使いたい」という感想と、実際に使い続けたかという行動を分けて記録し、行動を判断の根拠にします。途中で止まった人がいれば、画面と記録を照らして理由を確かめます。
Method
最初の顧客への提供
行動の記録と集計
利用者への聞き取り
Output
顧客の行動記録
検証結果
次に作るものを決める
結果を最初に決めた基準と比べ、続ける・直す・やめるを判断します。続けるなら、次に作る機能と次に確かめる仮説を選び直し、2周目の範囲を決めます。やめる場合も、分かったことと残る疑問を書き残します。
Method
基準との照合
次の仮説の選定
改善の優先順位づけ
Output
次の判断と根拠
次の検証計画
CASE STUDIES
MVP開発の導入事例
COST
費用は、この5つで決まります
費用は、確かめる内容と、誰にどこまで届けるかで変わります。計測や顧客に試してもらう工程を残し、作る機能の範囲で調整します。
確かめたいことの数
小ひとつに絞る
大複数を扱う
作る機能の範囲
小検証に必要な機能だけ
大管理機能まで作る
利用する人の範囲
小限られた顧客
大広く一般に公開
独自に作る範囲
小既製サービスを使う
大独自の仕組みを作る
公開後に担う範囲
小検証結果を引き継ぐ
大運営と改善も担う
1作る
確かめる内容の整理、必要な機能の開発、利用行動を測る仕込み。
2動かす
製品を公開して動かす基盤と、利用する外部サービスの費用。
3直し続ける
利用者の行動を見て、機能や検証の方法を見直す作業。
無料のMVP診断で、何を作り、何を作らないかを整理し、概算をお返しします。
OUR APPROACH
MVP開発に対するARCHECOの考え方
MVP開発の考え方は、自社製品を立ち上げた経験に表れています。ブログ記事「プロトタイプ開発とは」の要点をまとめました。
MVPは、同じ予算で試せる回数を増やすために作ります。
MVPは、最小限の機能を市場に出して反応を確かめる試作版です。最初の成功を前提に予算を使い切ると、想定が外れたときに作り直せません。
自社製品の最初のMVPでは、使われると見込んだ機能の半分以下しか使われませんでした。生成AIで費用を抑えた分、2回目、3回目と試せたため、使われる機能だけを残せました。
だから、ARCHECOは
そのため、ARCHECOのMVP開発では、AIで開発工程を短くし、試せる回数を予算と計画に組み込みます。成功は、実際の利用と支払いで判断します。
無料のMVP診断
構想中の MVP が、確かめたいことを確かめられる形になっているかを無料で診断します。機能の多さではなく、「何を作り、何を作らないか」を具体的にお返しします。
※弊社のリソース状況によってはお受け出来ないことがございます。
CASE TYPES
MVP開発の実績(類型別)
自社プロダクトの立ち上げと、大企業との事業共創で、新規サービスの MVP を作ってきました。守秘の範囲で、業種と類型だけを並べています。
ABOUT MVP DEVELOPMENT
MVP開発の進め方・費用・期間
MVP開発を検討している方に向けて、何を検証する開発なのか、種類・進め方・費用の決まり方・外注時の注意点までを一通り整理しました。発注しない前提で読んでも使えるように書いています。
MVP開発とは、新規事業で何を検証する開発か
MVP(Minimum Viable Product)は「必要最小限の製品」と訳されますが、実務で効くのは「最小限」の解釈です。小さく作ることが目的ではなく、確かめたいことを最短で確かめるための道具です。 必要最小限とは機能の数を削ることではなく、「この仮説を確かめるのに要らないものを作らない」ことです。同じプロダクトでも、確かめたい仮説が変われば必要最小限の中身は変わります。機能一覧から削る発想で作ると、検証に要る機能まで削って何も確かめられないMVPになります。 検証対象は2つに分かれます。「顧客はこれを使いたいか」(価値仮説)と「使いたい人が事業になる数だけいるか」(市場仮説)です。順番は価値仮説が先です。誰も使いたがらないものの市場規模を測っても意味がないからです。いま自分がどちらを確かめようとしているのかを一文で言えない状態で作り始めると、出た結果をどう読めばいいか分からなくなります。 通常の受託開発は「決まった要件を正しく作る」ことが成功です。MVP開発は「要件がまだ正しいか分からない」状態で始まるので、成功の定義が「作りきる」ではなく「学びを得る」に変わります。この違いを発注側と開発側で共有できていないと、仕様変更のたびに追加見積もりの交渉になり、検証の速度が死にます。 向くのは、顧客が使うかどうかが不確実な新規事業・新機能です。向かないのは、要件が確定している基幹システムの刷新や、法規制で品質水準が最初から決まっている領域です。不確実性が低い開発にMVPの型を持ち込むと、単に品質の低いものを分割納品しているだけになります。
- 仮説を確かめるために要らないものを作らない、という意味で必要最小限を決めます。
- 最初に、顧客が使いたいと思うかという価値仮説を確かめます。
- 価値の手応えを得た後に、使いたい人が事業になる数だけいるかを確かめます。
MVPとリーンスタートアップの関係
MVPはリーンスタートアップの「構築・計測・学習」ループの構築部分にあたります。ゴールはPMF(プロダクトマーケットフィット)=「作ったものを市場が求めている状態」に届くことで、MVPを出すこと自体はゴールではありません。MVPを出した後に計測と学習が設計されていないプロジェクトは、ループが一周も回らずに終わります。
- MVPは構築・計測・学習のうち構築にあたり、出すこと自体がゴールではありません。
- 出した後の計測を設計しておかないと、顧客の反応を学びに変えられません。
- 学びを次の構築へ戻し、作ったものを市場が求めている状態を目指します。
MVP開発のメリット・デメリット
上位記事はメリットを4つ、デメリットを3つ前後で並べています。ここでは同じ項目を、実際に事業を立ち上げる側の言葉で言い直します。 最初に出す範囲を最小にすると、仮説が外れたときに失うのは数週間と最小限の開発費だけです。同じ予算で試せる回数が増えるので、当てる確率ではなく試行回数で勝負できます。動くものが早く出るため、社内の合意も「資料」ではなく「使える画面」で取れます。 要件が確定している基幹システムや、法規制で品質水準が決まっている領域では、MVPの型は「品質の低いものを分割納品する」ことになりかねません。もう一つは仮説の質への依存で、確かめたいことが曖昧なままだと、何を作っても学びが出ません。 MVPは機能が少ないだけで、載せた機能は本番と同じ品質で動く必要があります。ここを「とりあえず動けばいい」と取り違えると、ユーザーは不具合に反応しているのか価値に反応しているのか分からなくなり、検証結果を読めません。ARCHECOは、削るのは機能の数であって品質ではない、を線引きにしています。
- 最初の範囲を最小にすれば、仮説が外れたときの損失を抑え、同じ予算で試せる回数を増やせます。
- 仮説が曖昧だと学びは出ません。要件や品質水準が確定している開発には、この型が向かない場合があります。
- 機能が少なくても、載せた機能は本番と同じ品質で動かします。不具合への反応を価値への反応と混ぜないためです。
MVPの種類:作らずに確かめる方法から順に
MVPはコードを書くものだけではありません。作る量が少ない順に並べます。上から順に検討して、確かめたいことが確かめられる最初の方法を選ぶのが原則です。 画面のイメージや動画を見せて反応を測ります。Dropboxがデモ動画だけで登録者を集めた例が有名です。作る量が最小で、「そもそも興味を持たれるか」の検証に向きます。ただし測れるのは興味までで、使い続けるかは分かりません。 プロダクトが無い状態で紹介ページと申込みボタンだけを出し、クリックや登録の数を測ります。広告費を少額かければ、市場仮説の初期検証が数日でできます。実務の注意はひとつで、申し込んだ人への案内文を先に用意しておくことです。検証のつもりが信用を削る事故になります。 システムで提供する予定の価値を、裏側では人力で提供します(顧客から見えない形で人が処理するのがオズの魔法使い型)。数件だけ手作業でサービスを回してみると、顧客が本当に困っている点と、作るべき機能の優先順位が具体的に分かります。スケールしないことは欠点ではなく、この段階では利点です。 完成前に予約や先行販売を受け付けます。「使いたい」と「金を払う」の間の距離を最短で測れる方法で、BtoBなら意向書や有償トライアルの合意がこれにあたります。無料の好評をいくら集めても分からないことが、ここで分かります。 ここまでの方法で価値仮説に手応えが出てから、実際に動くものを作ります。機能は仮説の検証に要るものだけに絞り、認証や管理画面のような「あって当然の部分」は既製サービスで済ませて、独自に作る範囲を検証対象に集中させます。 判断基準は「いま確かめたいことを、これより少ない工数で確かめる方法が無いか」の一問です。動くものをいきなり作る判断が正しいのは、作らない方法では確かめられない仮説(性能・体験の質など)を検証するときだけです。
- コードを書かずに検証できるか、動画・画面や紹介ページから順に検討します。動画で測れるのは興味までです。
- 人力提供は困りごとを具体化し、予約や先行販売は支払う意思を確かめます。紹介ページへの申込者には案内を用意します。
- 価値の手応えを得てから動くものを作ります。性能や体験など、作らない方法では確かめられない仮説なら開発を選びます。
MVPキャンバス:作る前に埋めておく項目
上位記事の複数が「MVPキャンバス」を紹介しています。10項目の枠組みそのものより、発注前にこの項目が埋まっているかどうかが、見積もりの精度と検証の速さを決めます。 確かめたい仮説(一文)、対象ユーザー、検証方法と成功基準、最小の機能、検証にかける期間と予算の上限、結果が出たあとの判断(続行・ピボット・撤退)。この6つが文字になっていれば、MVPキャンバスの10項目はほぼ埋まります。 キャンバスの価値は、社内の関係者と開発会社が同じ一枚を見ていることにあります。ARCHECOでは初回の打ち合わせでこの一枚を一緒に埋め、埋まらない項目があればそこが最初の検証対象になります。
- 確かめたい仮説と対象ユーザーを明文化します。
- 検証方法・成功基準と最小の機能を揃えます。埋まらない項目が最初の検証対象になります。
- 期間・予算の上限と、結果が出た後の続行・方向転換・撤退を共有します。
MVPの要件定義:作らない範囲を先に決める
仮説を一文にし、その検証に不要なものを作らない範囲として決めます。利用者がどの操作をするかを書き、機能を価値とコストで分けます。最初に載せる機能と保留する機能、検証後に変更を判断する条件を合意してから作ります。
- 仮説を一文にし、利用者がどの操作をするかを書きます。
- 候補機能を価値とコストで分け、最初に載せる範囲と保留する範囲を決めます。
- 検証後に変更を判断する条件まで、作り始める前に合意します。
MVP開発の進め方
工程の名前は会社によって違いますが、やることはこの5段階に収まります。重要なのは各段階の成果物ではなく、次に進む・戻るを何で判断するかです。 「誰の、どの困りごとを、どう解くと、使われる/払われる」を一文に書きます。一文にできない場合は仮説が複数混ざっているので、分けて優先順位を付けます。最初のMVPで確かめる仮説は1つに絞ります。複数を同時に確かめると、結果が出たときに何が効いたのか分からなくなります。 候補機能を「仮説の検証に効くか」と「作るコスト」の2軸で並べ、検証に効いてコストが低いものだけを積みます。ここで「あったほうがいい」を入れ始めると際限がありません。判定の言葉を「この機能が無いと検証が成立しないか」に固定すると、議論が短くなります。 出す前に、何の数字がどうなったら仮説を支持と見なすかを決めておきます。見るべきは登録数や訪問数より、使い続けているか(継続)と、金を払う行動に進んだか(転換)です。数字の定義を後から決めると、出た数字に合わせて解釈を曲げる誘惑に必ず負けます。 検証結果は「仮説を支持/不支持/判定不能」の3つに分けます。判定不能が最も多く、原因はたいてい母数不足か計測設計の欠陥です。その場合に機能を足すのは誤りで、直すべきは検証のやり方です。支持なら次の仮説へ、不支持ならピボットか撤退の判断に進みます。 上位10本の記事を調べましたが、進め方は全ページが書いているのに、やめ方を独立した見出しで書いているページはありませんでした。実務では、MVPを作る前に「何がどうなったら方向転換するか・やめるか」を決めておくことが最も効きます。決めていないと、判定不能な結果が出るたびに「もう少し続ける」が選ばれ、予算が尽きるまで止まりません。
- 最初の仮説を一つに絞り、検証に必要な機能だけを作ります。公開前に継続・転換の基準と方向転換・撤退の条件を決めます。
- 仮説を確かめられたら次の仮説へ、仮説と違えば方向転換か撤退へ、まだ判断できなければ検証方法の見直しへ進みます。
- 仮説を判断できないときは、試した人数の不足や測り方の欠陥を疑います。機能を追加するのではなく、検証方法を直します。
MVP開発の費用と期間は、何で決まるか
相場の金額より、金額を動かしている変数を見たほうが見積もりを比較できます。 確かめたい仮説の数、求める完成度、そして誰が使うか(社内検証か実顧客か)でほぼ決まります。とくに完成度が効きます。検証のためのMVPと、そのまま顧客に出せるプロダクトでは、必要な工数が桁で変わります。見積もり依頼の前に「これは検証用で、この仮説を確かめたい」と明記すると、金額のブレが小さくなります。 削ってよいのは画面の作り込みと管理機能で、削ってはいけないのは計測の仕込みと、実際の顧客に触らせる工程です。ここを削ると、安く作れたのに何も確かめられなかった、という一番高い結果になります。予算が足りないなら、作る種類を1段階軽いもの(LPやコンシェルジュ型)に落とすほうが正しい削り方です。 生成AIを使った開発で、MVPを「作る」工程は短くできるようになりました(どれだけ縮むかは範囲で決まります)。ただし縮むのは「作る」工程だけで、何を確かめるかの設計と、出した後の計測・判断は縮みません。作る速度が上がった分、ボトルネックは意思決定の速度に移っています。作るのは数日でも、社内の決裁に数か月かかる構造のほうが、いまは高くつきます。
- 仮説の数、求める完成度、社内検証か実顧客かを見積もり前に揃えます。特に完成度が必要な工数を左右します。
- 画面の作り込みや管理機能は絞れますが、計測と実顧客に触らせる工程は残します。予算に合わせて紹介ページや人力提供へ変える方法もあります。
- 生成AIで短縮できるのは作る工程です。何を確かめるかの設計と、出した後の計測・判断は残ります。
MVP開発を成功させるポイント
仮説と判定基準を先に決め、最小の形を市場に出して行動を測ります。機能数ではなく、実際に使われたか、料金を払ってもらえたかで判断します。計測の見方を社内でも引き取り、検証が続く体制を作ります。
- 仮説と判定基準を先に決め、最小の形で市場へ出します。
- 機能数ではなく、実際の利用や料金を払う行動を測って判断します。
- 計測の見方を社内でも引き取り、検証が続く体制を作ります。
MVP開発の失敗パターン
失敗は技術ではなく、検証の設計で起きます。よく見る形を並べます。 関係者が増えるほど「これも無いと恥ずかしい」が積まれ、MVPが小さな完成品になっていきます。防ぐには、機能を足す提案に対して「その機能はどの仮説の検証に要るか」を聞く運用を最初に合意しておくことです。答えられない機能は、検証の後に回します。 作り始めると、チームの関心は自然と「ちゃんと動くか」に向かいます。動くものは作れば必ず動くので、それを確かめても仮説は前進しません。定例の議題を「今週何を作ったか」ではなく「仮説について何が分かったか」にしておくと、すり替わりに早く気づけます。 恥ずかしくない状態まで磨いてから出したくなりますが、磨いている期間は何も学べていない期間です。市場に出す範囲を絞る(限定公開・少数の顧客だけ)ことで、品質への不安と検証の速度は両立できます。全員に完璧なものを出すか、誰にも出さないか、の二択にしないことです。 大企業では、MVPそのものより社内の構造が壁になります。決裁の単位が大きく検証のサイクルより遅い、失敗が評価に響くので小さく外すことができない、ブランド保護の観点で「未完成なものを出す」ことに社内の抵抗がある。これらは開発会社を替えても解決しません。決裁の単位を小さく刻む設計を、開発より先にやる必要があります。
- 追加機能は、どの仮説の検証に必要かを問い、答えられないものは検証後へ回します。定例でも作った量より学びを確認します。
- 社内の決裁や評価、ブランド保護が壁になる場合は、開発会社を替える前に決裁の単位を小さくする必要があります。
- 磨き続けて公開しない間は学べません。限定公開や少数の顧客で、品質への不安と検証速度を両立します。
MVP開発の外注先の選び方と、頼む前の準備
外注で失敗する原因の多くは、契約の前に決めるべきことを決めていないことにあります。 仮説の一文、検証の判定基準、予算の上限、そして撤退の条件。この4つを発注側が持たずに依頼すると、最初の1〜2か月が外注費を使った社内整理に消えます。逆にこの4つを最初の打ち合わせで出せると、見積もりの精度と提案の質が目に見えて上がります。 見るべきは「作る力」より「検証の設計に踏み込んでくるか」です。要件を渡したらそのまま作る会社は、受託としては正しいのですが、MVPでは要件そのものが仮説なので、疑わずに作られると検証になりません。提案の場で仮説の中身を質問してくる会社を選んでください。 動くものができた後に「これを本番化するか」の議論を始めると、判断がその場の空気で決まります。何がどうなったら本番化する・しない、を作る前に文字にして合意しておくことです。加えて、本番化する場合に誰が引き取るか(内製か、継続外注か)も先に決めておくと、MVPの作り方自体が変わります。 検証は1回で終わらず、事業が続く限り繰り返されます。外注先が抜けた瞬間に検証が止まる体制を作らないでください。契約中に、計測の見方と判断の基準を自社側の誰かが引き取っておくこと。「引き継ぎ資料をもらう」では回りません。
- 仮説の一文、判定基準、予算上限、撤退条件を発注側が用意して相談します。
- 要件どおり作る力に加えて、仮説を質問し検証の設計へ踏み込むかを確かめます。
- 本番化する条件と引取先を先に合意します。契約中に社内が計測の見方と判断基準を引き取り、検証を続けられるようにします。
MVP開発の事例
自社プロダクトMAPAGEでは予約と決済のMVPから本番プロダクトへ進めました。CariteではMVPで検証してから事業化し、金融と旅行の共創サービスではプロトタイプを検証しました。工程と対象が異なるため、同じ成果として一括りにはしません。
- 予約と決済のMVPから、本番プロダクトへ進めた自社プロダクトの例です。
- MVPで検証してから事業化へ進めた例です。
- 金融と旅行の共創サービスではプロトタイプを検証しました。工程と対象が違うため、同じ成果として一括りにしません。
NEWS & BLOG
MVP開発の関連記事
SOLUTIONS
MVP開発で使う開発手法・契約モデル
このサービスで使う開発手法・契約モデル・技術方式です。

Vibe Coding
「AIに書かせる」ではなく「判定はエンジニアが握ったまま任せる」開発手法。検証に要る範囲だけを作り、同じ予算で試せる回数を確保するために使います。

Profit Share
初期費用を抑えて事業収益に報酬を連動させる契約モデルで、本当に大事なのは分配率ではなく「利益の定義」を契約前に固めること。ARCHECOはそこまで含めて事業に伴走します
FAQ
MVP開発のよくある質問
ご相談の前によくいただく質問です。解決しない点はお気軽にお問い合わせください。
01
QUESTION
MVPはどこまで作ればいいですか?
「確かめたい仮説を確かめるのに要る機能」までです。機能一覧から削るのではなく、仮説を一文にして、その検証に不要なものを作らない。載せる機能は本番と同じ品質で動かします。迷ったら、その機能が無いと検証結果が読めないかどうかで判断してください。
02
QUESTION
途中で仕様が変わったらどうなりますか?
MVP開発では仕様が変わるのが前提です。検証で学びが出れば次に作るものは変わります。だから契約は「決めた要件を作りきる」形ではなく、期間と予算の上限を決めて中身を変えられる形にします。ARCHECOは準委任を基本にし、変更のたびに見積もりを取り直す往復を無くしています。
03
QUESTION
MVPとは何の略ですか?
Minimum Viable Product(実用最小限の製品)の略です。「最小の機能で、実際に使ってもらえる」製品を先に出し、市場の反応で仮説を確かめるための考え方で、MVP開発はその製品を作る工程を指します。作り込んだ完成品を最初に出さないのは、外れたときの損失を小さくし、検証の回数を増やすためです。
04
QUESTION
MVP開発とアジャイル開発の違いは何ですか?
アジャイル開発は「作り方」の方法論で、短い反復で機能を積み上げます。MVP開発は「何を作るか」の絞り込みで、最初に市場に出す範囲を最小に決めることです。両者は対立せず、MVPをアジャイルで作るのが普通です。違うのは判定の基準で、MVPは機能が動いたかではなく、狙ったユーザーの行動が起きたかで成否を決めます。
05
QUESTION
MVP開発とPoC・プロトタイプの違いは何ですか?
PoCは仮説や技術的な実現性、プロトタイプは見た目や操作感、MVPは実際の顧客の行動を確かめます。詳しい比較はPoC開発のページをご覧ください。 PoC開発
06
QUESTION
MVP開発と、通常の受託開発は、何が違うのですか?
通常の受託開発は決めた仕様を実装します。MVP開発では、確かめたい仮説から作る範囲を決め、顧客の行動を見て次に作るものを選び直します。
07
QUESTION
MVP開発の費用は、どのくらいかかりますか?
検証する仮説の数と、顧客に届ける範囲や完成度で変わるため、定額では提示していません。無料のMVP診断で作る範囲を整理し、概算をお出しします。
08
QUESTION
どのくらいの期間で形になりますか?
AI自律開発ツールを併用するため、判断できる最小の形までは数週間が目安です。ただし、権限管理や例外処理まで含めた本番品質はその先の工程になります。最初は「捨てられる速さ」を優先します。
Plans
ARCHECOの契約モデル
受託開発(1年以内のカスタム開発)、代理出産型プロフィットシェア(ARCHECOが事業運営を主導、無償保証・サービス譲渡確約付き、2〜3年計画)、ジョイントベンチャー(双方が資本出資し事業体を共同設立、2〜3年計画)、スウェットエクイティ(労働力を株式として投下)。事業フェーズとリスク許容度に合わせて、最適な契約形態を設計します。どの契約を選んでも、事業を当てることへのこだわりは変わりません。
Plan 01
Customize Development
カスタマイズ開発受託
お好みのスタイルを何なりと
ARCHECOのソリューションライブラリと自律型AI開発エージェントを活用し、1年以内でカスタムシステムを構築・納品します。AI戦略策定からAgentic RAG構築、業務特化型プライベートSaaS開発、UX/UIデザインまで、事業に必要な全工程を一気通貫で実行します。

Plan 02
Surrogacy
代理出産
産みの苦しみ、請け負います
ARCHECOが事業の企画・開発・運営を主導し、2〜3年計画で事業を立ち上げます。無償保証、サービス譲渡確約、採用代行を含むリスク軽減策をセットで提示。事業が黒字化して初めてARCHECOの収益が発生するプロフィットシェア構造により、全員が事業の成功だけに集中します。

Plan 03
Joint Venture
ジョイントベンチャー
新たなお仕事ご一緒に
クライアント様とARCHECOが資本を出し合い、新たな事業体を共同設立します。双方からの人材出向・採用により、独立した組織として事業を推進。既存事業のルールや予算制度に縛られない「出島」として機能し、スタートアップと同等のスピードと柔軟性で意思決定を行います。

無料のMVP診断
構想中の MVP が、確かめたいことを確かめられる形になっているかを無料で診断します。機能の多さではなく、「何を作り、何を作らないか」を具体的にお返しします。
※弊社のリソース状況によってはお受け出来ないことがございます。












