
『3人本音会議』第10回は、この3人でのトークの最終回。五十嵐さんが引いたカードは「上司・先輩に聞きづらいことはどう解決している?」。
雑談にしれっと紛れ込ませる、聞きやすい人をクッションに挟む、まず落ち着いて分解する、AIを壁打ちにする、当たって砕ける——3人が実際にやっている5つの解決法が語られます。
聞かれる側の社長・熊澤さんの本音「ちょっとお話できませんか、は身構える」も必聴です。
熊澤さんも山田さんも、直接は聞きづらいことを雑談の中でしれっと聞く派。仕事の話でも、あえて遠回りの話題から入る。「うまいね、俺もそれを言おうと思った」と息が合います。
一方で、聞かれる側の熊澤さんには社長ならではの本音が。「今日ちょっと話したい時間ありますか」が来ると、辞めたいのかと身構えてしまう。実際は結婚報告のような嬉しい話もあるので、事前に用件を軽く言ってほしい。文章に絵文字がついているかどうかで察するものの、当たったり当たらなかったり——というのが正直なところだそうです。
リモートや遠方で、予定が埋まっていて物理的に聞きづらい人には、五十嵐さんはワンクッションを挟みます。普段一緒に動いている年齢の近い人に「このことをあの人に相談したいんですが」と先に話すと、「この後ミーティングがあるから聞いておく」「それなら僕が分かる」と返ってくる。質問を投げれば返ってくる人もいれば、雑談のほうが返ってくる人もいる。相手に合わせて相談の仕方を変える柔軟性が大事で、日程調整でも「熊澤さんはすぐ予定に入れるので大丈夫、山田さんは絶対に忘れるので前日の夜に連絡する」という気遣いエピソードで盛り上がります。
五十嵐さんが気づいたのは、「何でも聞いてしまう人」になるのは、自分が切羽詰まって訳が分からなくなっている時だということ。だから、まず落ち着くことを覚えた。
山田さんも同意します。若手の頃は武器がなく、どうしていいか分からないうえに、その問題のリスクや影響力も分からない。だからテンパる。でも焦って何でもかんでも聞くと、かえって詰められるケースもある。「まだ慌てる時間じゃない」と一度止まり、自分で考えても難しければ聞く。聞かずに自分でトラブルに立ち向かってみると、成功体験が積み重なることもあるといいます。
いまはAIという壁打ち相手がいる、というのが山田さんの視点。AIに聞けばひとまず回答が来る。仕事によってはそれで十分で、まずその通りに実行し、違うと思ったら修正して、60%のものを80%にしていけばいい。
人に聞くのは、相手が正解ややり方を持っていると思うからだが、その分お互いの時間もかかる。だったら「独自でもいいから、AIを壁打ちにしてまずやってください」という前提を上司も部下も持てると、この問題は実は解決されて、上司とのコミュニケーションの形も新しくなるかもしれない——「いいこと言った」と3人も納得の一言でした。
熊澤さんは「思い詰めるくらいなら聞けばいい」派。30分も1時間も悩んでいるなら、聞いたほうが早い。
今すぐ聞きたいのに、どうしても聞けない時は? 山田さんの答えは「当たって砕ける」+事後報告。体調を崩した熊澤さんの代打で、ほぼ初めてのワークショップを回した話も飛び出します。聞けなかったリスクは、打ち合わせ1回の進捗が思わしくないか、自分が恥ずかしい思いをするくらいで、よっぽど大事故にはならない。周りのメンバーに状況を共有して根回ししておけば「どうにかなる」——それも学習です。
まとめの五十嵐さんいわく、聞きづらいことは、他の人がどうしているかを観察し、雑談に紛れ込ませ、間に誰かを挟み、落ち着き、俯瞰して分解する。大きく絡まっていた問題も分解すれば、1つ目と2つ目は自分や検索で解決でき、本当に聞くべきは3つ目だけだったりする。3人の本音トーク、この顔ぶれでの最終回をぜひ本編でご覧ください。
ARC channel
アークチャンネルは、新規事業開発の実践者たちが好き勝手喋るVTRの内容を、スタートアップスタジオの先輩社員の神谷と、大学生インターンの五十嵐が
ゆるく、まじめに掘り下げていくトーク番組です。
・大企業特有の「新規事業の闇」
・スタートアップの人材採用や育成の舞台裏
・AI時代ならではの企画ノウハウ
など、『そこまで言っていいんかい!』な新規事業のリアルに切り込みます。