
『3人本音会議』第8回のテーマは「仕事を続ける理由、辞めたくなる理由」。
語るのは、アルチェコを立ち上げて13年目の社長・熊澤さん、大企業の側で新規事業に取り組む山田さん、そしてインターンからほぼ就活ゼロで新卒入社した五十嵐さんという、立場の異なる3人。
社長としての責任、スタートアップにいながら大企業と組める環境、大企業側が感じている危機感——それぞれのレイヤーから見た「続ける理由」が語られます。
自宅から始めた会社が、気づけば13年目。熊澤さんが続ける理由として真っ先に挙げたのは、お客さんとの物づくりです。いろいろな業界のお客さんがいて、自分たちが見たことのない世界を知る人たちと会話する。企画のところから入って構想を考え、「いいねいいね」と腹を割って話せる瞬間が、この仕事の楽しさだといいます。
一方で、社長ならではのプレッシャーも正直に語られます。社員が増えるほど、みんなの人生や売上に対する責任が重くなる。メンバー間でもめごとがあれば、誰の肩を持つわけにもいかず、仲裁のような立ち位置になる辛さ。
それでも「辞めたい」ではなく、「幅を広げたい」。将来は別のフィールドでも活躍できたら——という前向きな願望が、熊澤さんの本音でした。
五十嵐さんが「アルチェコにお願いします」と頭を下げた理由の一つは、インターン時代に気づいたこの環境です。スタートアップの柔軟性のある会社にいながら、大企業と関われる。しかも直属の教育担当は大企業側の山田さん。大企業の教育とスタートアップのマインドセットの両方を学べる「ハイブリッドな人材」に、ここでならなれる。
山田さんも「この環境はほぼ滅多にない」と応じます。従来のスタートアップと大企業の連携は、どちらかの事業や力を一部借りるものだった。いま3人がやっているのは、会社も立場も違うのに、一つのチームとしてゼロから新しい事業を作ること。スキルもマインドもカルチャーも持ち寄って進める中で、「大企業ってこんなに人がいて、組織がいっぱいあって、大きな力を使うために調整に時間がかかるんだ」といったことを、スタートアップにいながら学べるのです。
大企業に所属する山田さんの続ける理由は、危機感の裏返しでした。既存事業だけではこのまま会社が成り立たない、スタートアップに食われてしまう。そして自分のスキルは大企業の中だけで通用するものなのか、という不安。アルチェコと同じチームで働くことで、大企業に守られるのではなく、「ワイルドな野生の中でも自分が生きていける」サバイバル力が上がっている感覚があるといいます。
話題は若い世代のキャリア選択にも。かつては「絶対大企業」だったのが、いまはスタートアップも同じくらいの選択肢になっている。自由で新しいことができるけれど不安定なスタートアップと、まとまってしまうけれど安定した大企業——どちらを取るかで悩む人が多い中、両方を同時に味わえるこの取り組みはかなり珍しい環境です。
山田さんの根っこにあるのは、日本の閉塞感を打破したいという思い。政府も大企業もスタートアップも単独でアプローチしているが、ハブにできないか。大企業のポテンシャルは大きいのに活かしきれていない——そこにスタートアップの機動力とマインドセットを持ち込めば、何かできるはずだ、と。
まとめの熊澤さんいわく、続ける理由・辞めたくなる理由は、入社して間もないレイヤーと社長が見ているレイヤーで違う。ただ共通しているのは「幅」です。一つのプロダクトに向き合うデザイナーが多い中で、アルチェコでは多様な業界のお客さんと物づくりをし、YouTubeのような新しい取り組みもできる。視野が狭くなると辞めたくなる理由が増える。だからこそ、辞めたくなる理由よりも、続けたくなる理由の幅を広げていくことが大事——。3人のリアルなキャリア観は、ぜひ本編でご覧ください。
ARC channel
アークチャンネルは、新規事業開発の実践者たちが好き勝手喋るVTRの内容を、スタートアップスタジオの先輩社員の神谷と、大学生インターンの五十嵐が
ゆるく、まじめに掘り下げていくトーク番組です。
・大企業特有の「新規事業の闇」
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など、『そこまで言っていいんかい!』な新規事業のリアルに切り込みます。