
「平準からポコッと出る」提案だけが、人の心を動かす
3人のビジネスパーソンが本音で語る『3人本音会議』第7回のテーマは「インターン生に出してほしい提案」。
就活やゼミでこなしてきた“きれいな提案書”が、なぜビジネスの現場では「薄っぺらい」と見えてしまうのか。
春から新卒として働き始める五十嵐さんを交え、熊澤さん・山田さんが、本当に価値のある提案の条件を掘り下げます。
機械的にまとめた提案が「スカスカ」に見える理由
市場調査をして「こんな企業がこんなサービスをやっています」と並べるだけ。一見それっぽくまとまっているのに、なぜか中身が薄く感じる——熊澤さんはそれを「スカスカな提案」と表現します。
調べた事実から「自分ならこうする」「実はこの業界はブルーオーシャンだ」と一歩踏み込み、自分の思いに変換できているか。そこまでやって初めて提案だ、と語ります。
情報をきれいに整理することがゴールになると、誰が作っても同じ“平準的”なアウトプットになる。今やChatGPTでも作れてしまうその領域から、いかに抜け出すかが問われています。
大学で染みついた「提案=こなすもの」という誤解
なぜ学生の提案は表層的になりがちなのか。五十嵐さんは「提案をこなすこと自体がゴールになっているから」と指摘します。
ゼミのプレゼン大会では、自分たちの頭の中で練ったアイデアを発表すれば単位がもらえる。そこから自治体や予算が絡んで本当に動き出すフェーズまで進む経験は、ごくわずか。
だから「深掘りする力」が鍛えられないまま社会に出てしまう。提案とは“正しくまとめた書類”ではなく、自分のスタンスを持って語るものだ——という感覚を持てるかどうかが分かれ目になります。
行動している人の提案には、AIが出せない説得力がある
対照的な例として挙がったのが、武蔵野大学EMC(アントレプレナーシップ学部)のピッチイベント。海外からも集まる学生たちが、企画書を作って終わりではなく、すでに事業として行動し、実際のトラクションを語っていた。「同年代として正直怖かった」と五十嵐さんは振り返ります。
インターンだからこそ持てる“一般ユーザー目線”も大きな武器。専門外のUX改善案件で「ありのままに食べ比べた感想」を率直に書いたことが高く評価され、改善アクションにつながった経験も語られます。
熱量を持って行動した人の言葉には、ChatGPTには出せない説得力が宿る。逆に言えば、その一点さえあれば提案はまったく違って見えるのです。
「少なくとも1個でいいから、自分のアイデアや思いが乗っているポイントがあると全然違う」。
就活のための“形だけのインターン”で終わらせず、現実に動いているビジネスに飛び込んでみる。その一歩こそが、平準から飛び出す提案の出発点です。ぜひ本編の本音トークをご覧ください。
ARC channel
アークチャンネルは、新規事業開発の実践者たちが好き勝手喋るVTRの内容を、スタートアップスタジオの先輩社員の神谷と、大学生インターンの五十嵐が
ゆるく、まじめに掘り下げていくトーク番組です。
・大企業特有の「新規事業の闇」
・スタートアップの人材採用や育成の舞台裏
・AI時代ならではの企画ノウハウ
など、『そこまで言っていいんかい!』な新規事業のリアルに切り込みます。