04

「美容業界の"Shopify"」の共同事業企画/運営 

非公表

フリーランス美容師向けHP作成/予約/ECアプリ 戦略策定・サービス企画・デザイン・開発・マーケティング/グロース企画/運用

美容業界において様々なビジネスの起点になりうるエンドユーザチャネルの構築を目的にクライアントと共同事業として推進しているフリーランス美容師向けサービスです。このプロジェクトでは、インキュベーションに関係する全てのプロセス、構想具体化、戦略策定、サービス企画、デザイン制作、システム開発、グロース企画/運営にコミットしました。まず、クライアントの思いや社内外のアセットを明確にし、ワークショップや合宿、インタビューをともに行い伴走型で構想を具体化しました。次に、構造化シナリオ等のUXデザインの基本手法を使いながら、過去のプロジェクトで蓄積した独自のインキュベーションの手法をカスタマイズし、サービスやデザインを固めていきました。さらにLeanDXの手法を用い、「高速プロトタイピング→アクティブQA→ターゲットフィードバック→企画修正」の積み重ねによりニーズにあった実現性の高いサービスが可能に。戦略策定やサービス企画は定期的に上がってきたプロトタイプを使ったフィードバック結果を反映し、より実験性の高いものに柔軟に変更していきました。また、開発については、アジャイル開発を前提に予算とリソースを管理しながら日々アップデートを行い開発を推進しました。さらに、リリースして終わりというわけでなく共同事業として成功するため、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)/サービスWG(ワーキンググループ)/グロースWG/マーケティングWG/開発WGを企画当初から立ち上げ、クライアントと部門横断組織を組成。リリース後も継続して週次でPMOと各WGを運営し、運営を通じ得た情報やノウハウに基づいて新たな仮説や戦略の修正を行い、サービスのグロース/運営を行なっています。

SOLUTIONS
FLOW

  1. Step
    01

    構想詳細化

    元々はクライアントの「美容領域でいままでにないDX事業を行う」というミッションから始まりました。時々、アルチェコではこのような抽象的なミッションから入るケースがあります。そして、このような抽象的なミッションを具体化し魅力的でクライアントにフィットした構想を具体化するのがアルチェコのメンバーは好きで得意です笑。今回のケースではクライアントが持っている巨大な社内外のビジネスネットワークや影響力のある既存ビジネスを活用し、今までにない美容業界に属する個人に焦点を当て、エンパワーメントし、繋がりを持つことで「美容領域で新たなビジネスが生まれる」チャネルを確立することになりました。

    Output

    • Want/Should/Canビジョンシート
    • アセット分析シート
    • SWOT・VRIO分析シート
    • 構想ピッチ資料
  2. Step
    02

    戦略策定

    弊社の主要フレームワークのストーリー戦略策定を行いました。この手法は簡単にいうと「わらしべ長者」と同じ考え方です。手元にある強みや資産を活用し、最終的になりたい姿をどう実現するかのストーリーを描きます。まず、最終的に実現したい理想状態を長期戦略として、バックキャスト(逆算思考)で中期戦略、短期戦略を検討し、短期戦略上、現状持っているアセットをターゲットにとって活用できるレベルまで詳細化/言語化します。そして、反対に、この短期戦略を元にフォアキャスト(先読み思考)で中期戦略、長期戦略を検討します。このようにバックキャストとフォアキャストの両方から検討した後、両者の矛盾や不整合を確認し、サービスビジョンや社内におけるミッションを総合的に踏まえて、最終的な戦略のストーリーが完成します。その後、事業計画書の作成に入り、短期・中期・長期の戦略ストーリーに従ったPLを作成しました。我々の事業計画は、机上の数値作成にならないように、戦略ストーリーとその背景にある仮説、仮説から生まれるKPIを元にストーリーと仮説と整合的なロジックベースのPLを作成します。そして、KPIに関しても、ロジックやフィージビリティの観点から対象となるターゲットやパートナーからのモックや具体的な企画書を使ったアクティブQAとインタビューを行うことで、現実に即したKPIに修正し、事業計画が完成しました。

    Output

    • ストーリー戦略シート
    • ポジショニング分析シート
    • KPIシート
    • 事業計画書
  3. Step
    03

    サービス企画/デザイン制作

    サービス企画とデザイン制作のフェーズでは、ごくごくオーソドックスなやり方を実行しています。構造化シナリオ法に代表されるUXデザインの手法でターゲットユーザの体験シナリオと必要な機能の洗い出しを行いました。通常の戦略コンサルやUXデザインファームと違うとしたら、LeanDXの高速プロトタイピングです。フィードバックを受けるターゲットにリアルなサービスと認識してもらわないと適切なフィードバックは得られません。適切なフィードバックはサービス企画/デザイン制作の生命線です。そのため、よりリアルな動きやデザインを表現するプロトタイプを作成することが重要なのですが、我々はこれを高速で行います。今回のプロジェクトでは、高速で作成したプロトタイプをフィードバックを受けて何度も修正をし、サービス企画/デザイン制作のFIXまでもっていきました。

    Output

    • 構造化シナリオ分析シート
    • 機能リスト
    • プロトタイプ(ラピッド)
    • プロトタイプ(オーセンティック)
    • インタビューシート
    • UX/UI/サービス改善シート
    • デザイン(Figma)
  4. Step
    04

    開発

    よりよいサービス企画やデザイン制作を行なっても、結局はユーザが体験するのはシステムから吐き出されたデータです。触った時のなめらかな挙動、レスポンス時間、セキュリティ等の観点で満足されなければ、いくらよい企画やデザインができても意味がありません。このサービスとデザインの思いや意図を繋ぐのがシステムPM(プロジェクトマネージャー)です。システムPMはサービス企画やデザイン制作の段階でディレクションに深く関与し、各WGの議論に参加します。その際、企画者やデザイナーの意図を把握し、システムとの整合性、実現可能性について、それぞれの立場で外から見たら「ほぼ喧嘩」の状態で徹底的にフィードバックしあい、議論し、意思決定します。「企画から開発まで一気通貫まで行う」DX会社は数多くありますが、ここまでそれぞれの立場の人間が徹底的にやり合う会社は珍しいのではないかと思っています。

    Output

    • システム要件定義書
    • セキュリティ要件定義書
    • アプリ
  5. Step
    05

    マーケティング/グロース

    事業の成功は、リリース後で決まります。共同事業の場合は、リリース後も主体的に関与できるのでここが我々の腕の見せ所です。過去に行われた数多くのインフルエンサーとの連携事業やSNS戦略企画/運用経験から得られた蓄積をプロジェクトに最適化し、また、新たなノウハウ獲得のためインフルエンサーにヒアリングを行い実行力のあるマーケティング企画と運用体制を構築しました。2020年からYoutube一強時代からショート動画/レコメンドシステム最適化で勝負が決まる時代に変化しているため、レコメンド最適化されたコンテンツを一定のペースで一定量投稿しなければグロースは困難です。そのような背景のもと、一定のペースの投稿を続ける運用のため、投稿企画/フォーマット検討、投稿体制を構築しました。さらに、今回のプロジェクトでは、最適なインフルエンサーを調査し、100人程度ピックアップしました。愚直に手足を使ってアプローチし、賛同してくれる10人ほどのインフルエンサーをリリースまでに開拓。サービス改善のためのヒアリングやオンラインとオフラインの交流を通じてインフルエンサーの方々の心情において、このサービスは「自分たちとの共同事業」であるという状態を醸成し、最終的には「このサービスをこうしたい」と言ってくれるまでコミットメントを高めていただきました。

    Output

    • マーケティング戦略シート
    • インスタグラム/TikTok企画
    • SNS運用オペレーション企画/構築
    • コンテンツ投稿指示書
    • ショート動画コンテンツ