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未来のイートインスペース UX/展示ブースデザイン

KIRIN 様

未来のイートインスペースの体験価値向上プロジェクト支援

2020年に向けたイートインスペース利用体験における価値を向上させるためのプロジェクトに支援させて頂きました。現在、大手スーパーマーケットやコンビニなどに併設されているイートインスペースの実態としては、”スペース”を提供しているところにフォーカスされているが、大手スーパーマーケット会社はイートインスペースの利用体験向上に力を入れ始めています。そこで、人間中心設計プロセスをもとにイートインスペースを利用するユーザの利用動向から、フィールドリサーチ・分析を行い、課題・未充足の価値を抽出しました。課題・未充足の価値をベースにユーザのグルーピングを行い、ターゲットユーザを定めマップ化し、更にシーンと照らし合わせ、モチベーション抽出・分析を行い、一連の体験プロセスから課題と未充足の価値を叶えるためのソリューションを導き出しました。

SOLUTIONS
FLOW

  1. Step
    01

    要件定義

    未来のイートインスペースの体験価値向上テーマから、仮設提案型、観察結果帰納型調査方法を用いた人間中心設計プロセスを導入しました。イートインスペースの上位概念である、飲食をしながらくつろげる空間の要素を分解し、それらの要素を持ったイートインスペース以外の、公園や緑道、パーキングエリアなど、休息できる空間まで視野広げることにより、共通化した課題や未充足の課題を抽出し、ソリューションへ導くためのプロセスを設計しました。

    Output

    • 要件定義
  2. Step
    02

    リサーチ

    都内近郊で休息できる空間をリサーチし、若年層から年配の方までが利用する施設にターゲットを絞り、それぞれチームを構成してフィールドリサーチを行いました。フィールドリサーチでは、イートインスペースを利用する文脈が分かるよう、細かく観察を行い、人だけにフォーカスするのではなく、環境などに潜んでいる背景的な影響もリサーチを行った。

    Method

    • 市場同行調査
    • フォトエッセイ
    • エスノグラフィー

    Output

    • 体験分析レポート
  3. Step
    03

    UXデザイン

    フィールドリサーチで抽出した課題・未充足における価値をもとに、ユーザごとのセグメントを分け、モチベーションからメンタルモデルを抽出し、課題と未充足における価値を含む一連の体験シナリオを作成した。それらをもとに、中長期的に実現できるレベルのソリューションアイデア(機能)を抽出するためのワークショップを行い、ターゲットユーザにそれぞれに最適な理想的な体験シナリオを完成させました。

    Output

    • シーケンスモデル
    • ペルソナ
    • ストーリーボード
    • 価値分析・評価シート
    • ソリューションシート
  4. Step
    04

    空間デザイン

    最も注力すべくターゲットユーザの配置を定め、理想的な体験シナリオを実現するための機能を含んだ空間を設計しました。実際にイートインコーナーを利用する前の流入から、利用し終わった後のプロセスまで踏まえたコンセプトボードの作成と、展示会における仮想空間のデザインまで携わらせて頂きました。

    Output

    • パースペクティブ
    • コンセプトボード